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挑む男#01 日本人最強のロードレーサー 新城幸也

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挑む男#01 日本人最強のロードレーサー 新城幸也

January 24, 2018

そこにたどりつけるのは世界のほんのひと握りのレーサーのみ。世界最高峰の自転車レースで唯一の日本人として活躍するレーサー、新城幸也。その驚異的な挑戦の裏っかわには何があるのか?

新城幸也 あらしろゆきや

1984年、沖縄・石垣島出身。18歳で自転車競技を始め、24歳で本場欧州のトッププロチームと契約。フランスを拠点にワールドツアーを戦う、名実ともに日本を代表するロードレーサー。

世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」を7度完走している。と書いても、あまりそのスゴさが伝わらないかもしれない。この特別なレースに参加できるのは世界でわずか198人。リオ五輪時の日本代表選手だけでも387人と考えれば、これがいかに狭き門かわかるだろう。3週間で21のレースを走り、総走行距離は約3500㎞。標高2000m以上の峠や、時速100㎞の下りを、雨の日も風の日も走り続ける。身を守るものは、ほぼサイクルヘルメットのみ。たった1日でも大きく遅れたり棄権したりすれば、次の日はもう走ることが許されないという、厳しい世界だ。

今や日本を代表するトップレーサーの新城幸也さんが、自転車競技を始めたきっかけは「大学受験の失敗」。中学・高校はハンドボール部で、ロードバイクは通学で乗る程度だった。高校卒業後、進路の決まらない時期に父親の友人のプロ選手に誘われ、半ば現実から逃げるようにフランスへと渡り、ロードレーサーとして本格始動した。すぐに才能が開花し、ツール・ド・フランスへの出場を果たすなど、33歳となった今も世界の第一線で戦い続けている。現在の活動拠点はフランスで、わずかな期間だけ日本で過ごす。その際、移動手段に選んでいるのが、常に革新に挑み続け、現在も2020年までに自社の死亡事故をゼロにするという大きな目標に挑み続けているボルボである。この日も、世界初の周囲のサイクリストを検知する機能などを採用した「S90」に乗ってやってきた。

昨年から中東のチーム「バーレーン・メリダ」に所属。ツール・ド・フランスだけでなく、世界3大レースと呼ばれるジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャに日本人で唯一すべて出場し、完走している。リオ五輪の半年前に選手生命の危機ともなる大怪我を負ったが、わずか3カ月後に復帰レースで優勝した不死身の男。世界選手権9位などの実績から、2020年の東京五輪ではメダルの期待が懸かる。 (Photo: Miwa IIJIMA)

負けから学ぶ前向きな姿勢が大切だと思います。

「今は7月のツール・ド・フランス、そこにピークがくるようにトレーニングを行っています。現在の自転車競技の世界は心拍計や出力計を使った科学的トレーニングが全盛の時代なんですね。ほとんどの選手が、データに基づいて一日のすべての行動を決めている。でも、自分も試してみたんですけど、まったくそのやり方は合わないんですよ(笑)。なので、これまでとやり方を変えず、自分の感覚を頼りにトレーニングや調整をしています。周りからは非効率、非科学的なんて言われることもありますが、自分のやり方を信じるほうが大事かなって」
チームの戦略でチームメイトを勝たせるために走ることも多い自転車レース。そのような状況の中で優勝することは非常に難しい。そんな勝てない日常でどのようにして、戦うモチベーションを維持するのだろうか。

「負けることに強い、これも自転車選手にとって大事な能力なんです。レースが終わったら気持ちをしっかりと切り替える。そして負けたときこそ、それを引きずらず、そこで得られたことからの勉強を忘れないようにします。自分が優勝しなくてもチームが勝利することが大事ですし、たとえ個人で勝てなくても、その過程がしっかりと評価されてきたから今のポジションにいられるわけですから」

危険と隣り合わせの自転車競技。新城さんもキャリアの中で大きな怪我を何度も経験した。リオ五輪を半年後に控えた頃、レース中に大腿骨骨折という大きなアクシデントにも襲われた。
「全治3カ月から半年と言われて。正直、オリンピック直前だったので、やらかした……と思いましたね(笑)。でも、怪我をしたカタールで手術した4日後、止める医師を振り切って帰国してオリンピック代表の記者発表は松葉杖姿で出ました。その状態で『頑張ってメダル取ります』って言ってました。説得力ないですよね(笑)」
だがその後、周囲が驚く回復力と執念のリハビリでわずか3カ月後の国内レースで見事に優勝を飾った。新城選手の"負けることへの強さ"が垣間見えた復活劇である。
今やベテラン選手となり、レース後の疲労感も昔に比べて増えたという。若い選手の後ろからの追い上げもあるはずだ。しかし、走るペースを崩さない。そして、新城さん以降、ツール・ド・フランスを完走する日本人選手はいまだ現れていない。
「僕がここで引き下がるわけにはいかないんです」
目指すは、OC世代のド真ん中の30台半ばで挑む東京五輪での金メダル。挑み続ける男の走りを、我々も心から応援したい。

今月の挑む男のお気に入り

ボルボ XC60

2017-2018年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得し話題となったミディアムSUV。ボルボの特徴である上質なインテリアデザインや多数の安全機能を備える。新城さんは以前所属したチームがボルボをチームカーにしていた縁で、もう何年も普段の移動のクルマとしてボルボを愛用している。「XC60が搭載する世界初のサイクリスト検知装置にも何か不思議な縁のようなものを感じています」(新城さん)

青山にオープンした、世界2番目となるボルボのコンセプトストア

スウェーデンのシンプルでモダンな空間の中でボルボの世界観を堪能できる「ボルボ スタジオ 青山」。新車や特別限定車のオーダーができるだけでなく、併設されたカフェやバーではくつろぎながら贅沢な時間を楽しめる。

太田泰輔=写真 古川 純=ヘアメイク 米山一輝=文 iconic=構成

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