THE VOLVO LIFE JOURNAL

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ボルボのプレミアム・ライフスタイル・マガジン。

村上龍の私とボルボ

presented by pen

#1 「愛着と信頼」

October 1, 2018

村上 龍 Ryu Murakami

作家

1952年長崎県生まれ。『限りなく透明に近いブルー』で第75回芥川賞を受賞。『コインロッカー・ベイビーズ』『半島を出よ』『オールド・テロリスト』など多数の著作がある。『トパーズ』『KYOKO』は映画化され、監督も務めた。最新作は『すべての男は消耗品である。最終巻』 (2018年9月下旬発売) 。メールマガジン『JMM』を主宰、『カンブリア宮殿』(テレビ東京)にメインインタビュアーとして出演中。

愛車、愛犬という言葉は、よくよく考えてみれば、特別かも知れない。他に「愛」がつくのは、「愛情」や「恋愛」という、ごく自然な表現を別にすると、「愛妻」、やや不謹慎だが「愛人」くらいしか思いつかない。「愛鳥」もあるが、それは鳥全般を意味していて、「愛車」や「愛犬」とはニュアンスが違う。だが、わたしにとって、「愛犬」は、今飼っている犬ではなく、犬種でもあり、「愛車」は今乗っている車ではなく「車種」でもある。犬種は「シェパード」で、車種は「ボルボ」だ。

片方はドイツ原産で、もう一方はスウェーデン製だが、どことなく似ている。シェパードを飼いはじめたのも、最初のボルボを買ったのも、1976年だった。作家としてデビューした年だ。デビュー作がベストセラーになり、学生だったわたしには、それまでの仕送り生活では考えられない大金が入ってきた。シェパードは、軍用犬や警察犬、いわゆる使役犬で、愛玩犬ではない。可愛がるだけではなく、訓練所に入れ、卒業して戻ってきたら、毎日散歩に行く。いっしょにいる時間が多ければ多いほど、愛着が生まれ、信頼が醸成される。

ボルボを選んだのは、ほとんど直感だ。何よりも「乗る人」のことを優先しているというイメージがあった。偶然も重なった。販売代理店に出向いたら、そこの責任者の方が、「村上龍さんですか」とうれしそうな表情になり、「わたしは佐世保出身です。そして、あなたのお父さんの教え子なんです」そう言われて、握手を交わした。父は長年中学教師で、教え子も全国に大勢いるはずだが、ボルボがずらりと並ぶ場所で出会うのは、きっと縁があるんだろうなと思った。すぐに契約した。

以来、42年間、ボルボに乗り続けている。今のボルボが何台目なのか、覚えがない。華美に走らず、シンプルで力強いデザインも好きだが、乗車して、ドアを閉め、エンジンをかけた瞬間から、「この車に守られている」という独特の感覚がある。重大な事故に遭い、命を救われたこともある。ボルボと、「いっしょに走り続けている」という不思議な一体感が、わたしの中に出来上がっている。

やはり、シェパードに似ているかも知れない。「いっしょに過ごす」ことで、それも、「長い間、いっしょに過ごす」ことで、愛着と信頼が育まれた。

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