THE VOLVO LIFE JOURNAL

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「AHN MIKA's VOLVO CROSSING LOUNGE」ゲスト:河瀨直美さん

April 14, 2021

アン ミカさんがナビゲーターを務めるラジオ番組「VOLVO CROSSING LOUNGE」(81.3FM J-WAVE)。毎週金曜夜11時30分~お届けするVOLVO CROSSING LOUNGEでは、素敵なゲストとの会話を通じて、より豊かなウィークエンドを過ごしていただくためのヒントを探していきます。リラックスした週末を迎えるみなさまのお役に立てると嬉しいです。ウィークデイから週末へとクロスしていくひと時を、ゆったりとFIKAしながらお楽しみ下さい。
この番組では、ゲストとFIKAをしながらお届けしていきますが、このFIKAとは、スウェーデンで大切にされている文化で、コーヒーやお茶、焼き菓子を囲んでホッと一息つきながら同僚、家族、友人たちとコミュニケーションを楽しむ習慣をいいます。
この記事では、番組でお届けした内容の一部をご紹介します。

今回のゲスト 河瀨直美さん
(11月6日OA分)

日本の映画監督、奈良県出身
生まれ育った奈良を拠点に映画を作り続け、1997年には初の商業作品『萌の朱雀』でカンヌ国際映画祭でカメラドール賞を史上最年少で受賞
その後も、カンヌを始め、世界各国の映画祭で多数の賞を受賞
2010年からは、故郷・奈良にて「なら国際映画祭」を立ち上げ、後進の育成にも力を入れています。
2020年、東京オリンピック・パラリンピック公式映画監督に就任
2025年、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーにも就任

地元に生きる人たちに、奈良という街を誇りに思ってほしい

アンミカ河瀨監督は、2013年にはカンヌ国際映画祭のコンペティション部門の審査員に日本人映画監督として初選出されるなど、もうパリと日本は切っても切れない関係になりましたよね。

河瀨私、コロナの前だったら仲間が向こうに増え始めていたので、パリの方が多いかなってくらい向こうに滞在していて。でも、いまは全然会えないから、なんかこういう時代になっちゃったんだな~って思いますね。

アンミカでも、そんな時だからこそ映画がすごくたくさんの人に力を与えるっていう時期でもありますよね。

河瀨そうですね。そういう時に映画とか、ライブとかそういう映像を見て勇気づけられた人って、本当にたくさんいたんじゃないかなと思いますよね。

アンミカ私もその一人です。河瀨監督と言えば、「なら国際映画祭」ですよね。私もレッドカーペット歩かせていただきましたが、もう本当に感動しました。

河瀨今年、来ていただいてありがとうございます。

アンミカ今年は東大寺から開催されましたが、河瀨さんが東大寺の門をパッと開ける姿を見て、私、鳥肌が立ちました!

河瀨あれ、すごかったよね~。

アンミカ今まで東大寺、大仏殿での映画祭なんてもちろんなかったですよね?

河瀨なかったと思います。今年はコロナだったというのもあり、私たちはこれをイベントとは呼んでなくて、“奉納したい”、“参拝したい”、そして、その後から映画祭を始めたいっていうことでお願いをしました。

アンミカはい。

河瀨レッドカーペットを敷くということ自体イベントじゃないかと言われればそうなんですけど、でも私たちの思いとしては、大仏様のお膝元で、この生きとし生けるすべてのものがより良い方向に行くよう願いたいという思いで開催しました。なので、一切音楽もかけず、読経と虫の声だけで、すごく良かったな~と思います。

アンミカすごく気持ち良かったです。コロナ禍で、映画界が激震だったタイミングでの東大寺からの開催っていうのもすごく思い深いところがありますよね。河瀨監督の地元・奈良で開催されていますが、この「なら国際映画祭」の意義をお伺いしてもいいですか?

河瀨日本は、どうしてもやっぱり東京中心で、そこで起こっていることが中心になってしまうと思うんですが、日本ってものすごく多様な文化をもっていて、各地域には各地域の祭りや催しがあります。それでも地方都市というのは、経済優先の社会においてはちょっと二の次になっていきがちなんですよね。

アンミカはい。

河瀨でも、自分の生きている場所が誇り、宝物だと思えた時に、そこからあらゆるムーブメントが起こると思っています。なので、私がカンヌで評価された映画監督ということを活用していただいて、それで地元に生きる人たちがこの街を誇りに思って、特に若い世代にそれを感じてもらうことが、この「なら国際映画祭」の一番の意義かなと思っています。

ここで、河瀨監督の最新作『朝が来る』の主題歌、C&K『アサトヒカリ』をオンエアしました。

ミステリーというより、“誰しもに起こること”

アンミカ最新作『朝が来る』は、河瀨監督初のミステリー作品で、直木賞・本屋大賞受賞のベストセラー作家・辻村深月氏の同名小説の映画化になるんですよね。

河瀨はい。でも、見た人からは「これ、ミステリーじゃないよね」っていう声も多い(笑)。

アンミカ私もそう思いました。ミステリーっていうよりは、“誰かだったかも”って感じました。

河瀨“誰しもに起こること”ですよね。それは社会の中の見えないところで、誰かがそうなっているかもしれないっていうことに気付く物語でもあります。

アンミカ特別養子縁組で「子供を迎え入れた夫婦」と「子供を手放す幼いお母さん」の両者の差っていうがなんとも温かいような、えぐるような、一人一人の現実の背後がしっかり描かれていてとても感動しました。

河瀨ありがとうございます。中学生の子が妊娠をしてしまい、堕ろせる時期を過ぎてしまって産むんだけれども育てることができない、それで特別養子縁組という制度によって子供が欲しい夫婦のもとにいきます。これね、実際に縁組を斡旋してる団体の代表が言ってたんですけど、「夫婦が子供を見つける制度じゃない。子供が親を探してる制度だから」って。

アンミカなるほど……。逆だと思ってました。

河瀨やっぱり大人目線だと、不妊治療の末、子供が授からない末の養子縁組って言うけど、子供がこの先の人生をどんな環境で育まれていくのかっていうことがすごい大事なんですよね。

アンミカそうですね。

河瀨だから子供のための制度なんですよね。子供は誰しもが幸せになる権利があって、世界中の子供がそうだと思います。だけど、不幸にも虐待やそういうことによって幼い命が落とされることもある、この作品を通して是非ともこの制度を知ってもらいたいと思うし、そこを頼るということも知ってもらいたいなと思います。

河瀨監督が大切にしている「役積み」とは……

アンミカ今回、河瀨作品に初出演した永作博美さん、井浦新さんですが、監督から役者さんにどんな指示があったのかという話で、「無言の圧がすごかった」って言っているのを聞きましたが、私、意外でした。

河瀨無言の圧(笑)。現場では、私は自分の気配も消すし、だけどとにかく目は光らせているって感じかな~。

アンミカそれをみんながひしひしと感じていたという。あはははは。

河瀨それでどこかで目が合うみたいな。あはははは。彼らが本気でその人になりきっていたら、例えセリフが間違っていても決してNGは出さないですね。だけど、どこか演じてるよねっていうのがわかったら、その時はもう一回いこうかって静かに言いに行きます(笑)。

アンミカ河瀨さんは、役を積みあげる「役積み」を大切にしているとお伺いしたんですけど、具体的にどういったアプローチなんですか?

河瀨俳優さんの中に時間、経験、記憶を積んでいくんです。やっぱり言葉で誰かに説明されても、その人の中には存在しづらいというか、もっと自分自身の体験としてそれを積んでいってもらうことでリアルにセリフとかが出てくるので、脚本を覚えるというよりは、“脚本を生きていく”っていうようなことをやってもらいます。

アンミカなるほど~!

河瀨なので、撮影の前に、例えばタワマンとか奈良の一軒家とか広島の島とかで暮らしてもらうんです。

アンミカへえ~!では最後に、新作『朝が来る』の見所を河瀨監督の言葉でいただいてもいいですか?

河瀨明けない夜はない、“必ず朝は来る”ということを2時間、この主人公たちと共にみなさんに体験していただけたらなと思っています。コロナ禍にあって、みんななんか息苦しい時代を過ごしていると思いますが、この映画を見た後には明るい未来が待っていると約束します。是非ご覧になって下さい!

MIKA’S CATCH UP

リッツカールトン東京のクリスマスケーキを紹介

これから始まる週末をより豊かに楽しむための情報をお届けするコーナー。今回は、リッツカールトン東京のクリスマスケーキを紹介しました。

4種類のクリスマスケーキを展開

クリスマスケーキと言っても、ショートケーキやブッシュドノエル、プディングなどいろいろな選択肢があると思います。そこで今回ご紹介するのは、リッツカールトン東京のクリスマスケーキ。今年は、4種類のクリスマスケーキを展開しています。その中でアンミカがおすすめするのは、チョコレートとフレッシュなフルーツが絶妙にマッチする「チョコレートリース」、そして、ユニークさが目を引く「サンタクロース ムース」の2種。せっかくなら味だけではなく、ヴィジュアルからもクリスマス気分を楽しむのはいかかでしょうか。

次回もMIKA’S CATCH UPでは、ファッションだけではなく、グルメ、小物、アプリやサービスなど週末をより充実させるための小ネタを紹介します。

毎週金曜日の夜は、週末をゆったりホッと一息するために、ぜひ、アンミカのVOLVO CROSSING LOUNGEを聴いてFIKAして下さい。次回もお楽しみに!

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