THE VOLVO
LIFE JOURNAL

「AHN MIKA’s VOLVO CROSSING LOUNGE」ゲスト:長野智子さん 2021/02/10

ウィークデーから週末へとクロスしていく金曜日の夜。FIKAを楽しむラウンジへようこそ

VOLVO CROSSING LOUNGE

アン ミカさんがナビゲーターを務めるラジオ番組「VOLVO CROSSING LOUNGE」(81.3FM J-WAVE)。毎週金曜夜11時30分~お届けするVOLVO CROSSING LOUNGEでは、素敵なゲストとの会話を通じて、より豊かなウィークエンドを過ごしていただくためのヒントを探していきます。リラックスした週末を迎えるみなさまのお役に立てると嬉しいです。ウィークデイから週末へとクロスしていくひと時を、ゆったりとFIKAしながらお楽しみ下さい。 このFIKAとは、スウェーデンで大切にされている文化で、コーヒーやお茶、焼き菓子を囲んでホッと一息つきながら同僚、家族、友人たちとコミュニケーションを楽しむ習慣をいいます。 この記事では、番組でお届けした内容の一部をご紹介します。



長野智子さん

長野智子さん(8月28日OA分)

報道キャスター/フリーアナウンサー
大学卒業後、フジテレビのアナウンス部に入社
数々の人気番組を担当したのち、28歳でフリーランスとして活動を始める
1995年、夫のアメリカ赴任に伴い渡米
ニューヨーク大学大学院において、メディア環境学を専攻
帰国後、報道キャスターに転身
現在は自らも国内外の現場へ取材にでる傍ら、「ハフポスト日本版」編集主幹、国連UNHCR協会の報道ディレクター、専修大学文学部ジャーナリズム学科の特任教授も務めている。



“現場”に行くことで、自分の声に力が与えられると感じた



アンミカ
報道キャスター歴20年を超える長野さんですが、キャスターとして大切にされていることを教えていただけますか?
長野
やっぱりブレずに、“現場”なんですよね。原稿を読んでいるだけじゃわからないものが、現場に行くとたくさんあります。例えば、2001年の同時多発テロがあったとき、翌日から中東に取材に行きました。なぜかというと、そのとき日本のテレビ局では、CNNなどのアメリカの番組をずっと流していて、すごくアメリカ寄りの報道でした。
アンミカ
はい。
長野
もちろんテロリストに攻撃されて、アメリカ側が被害者ですから当たり前なんですけど、“テロを許すまじ”みたいな報道が日本でも流れていたんですよね。
アンミカ
確かに、そうでしたね。
長野
そんなときに、ちょうど私は鳥越俊太郎さんと「ザ・スクープ」という番組をやっていて、こんなアメリカ一辺倒のニュースでいいのか、中東から見る視点がほしい、ということで、テロの主犯格とされるオサマ・ビンラディンの怒りの原点であるパレスチナに行ってきて!と言われて、翌日から行ったんです。
アンミカ
すごい行動力!
長野
初めて中東のパレスチナに行って、自分でいろいろなものを目にしたときに、「アメリカだけが正義なのか?」っていうのを感じました。
アンミカ
なるほど。
長野
それを中継で話したときにすごく思ったのが、日本にいてこの状況を見ていなかったら、やっぱり怖くてそんなことを自分で言えなかったなって。
アンミカ
はい。
長野
でも、自分で現地に行って、自分の目で見たからこそ、自分の言葉がすごく力を持ったというのをそのときに経験して、やっぱり現場に行くことは大事だと思いました。ニュースって、白黒どちらが正しいっていうのはほとんどないグレーの世界で、その中で、自分の気持ちに自信を持つということはすごく大変なんですよね。
アンミカ
そうなのですね。
長野
そんな中で、現場に行って、自分の目で見て、自分が感じたことを伝えることだけが、“自分の言葉に力を与えてくれる”というのを感じて、それをずっと大事にしていこうっていまだに思っています。
アンミカ
確かに今の時代、インターネット上でも、見たいと思っている方向の情報を見せているような時代になってしまっているので、それって実はすごく偏りが生じるんだなって話を聞いていて思いました。
長野
キャスターの仕事って、この人が言っていることはちょっと聞いてみようかなって、視聴者の方に自分の判断に使ってもらうことだと私は思っていて、「長野さんがこう言っているから聞いてみよう、調べてみよう」と思ってもらえることが、私の目標です。
アンミカ
わぁ~!素敵な目標ですね!
長野
だから、そこは自分が正しいことを言っているという自信がなくても、少なからず自分が見たことや感じたことについて伝えて、それを視聴者の方が聞いてみよう、考えてみようと思ってもらえる自分でいたいなとすごく思います。


ここで番組では、UNHCR親善大使でもあるMIYAVIさんが、アフガニスタン出身の女性ラッパー・ソニータと共演したナンバー『Long Nights』をオンエアしました。



難民といっても、特別なわけではなく私たちと変わらない人たち



アンミカ
現在、国連UNHCR協会の報道ディレクターに就任されていますが、いつ頃、どんなきっかけで就任されたんですか?
長野
国連UNHCR協会の方からお声掛けをいただいて、去年の6月に就任しました。
アンミカ
どういった活動をされているのでしょうか?
長野
UNHCRという国連の難民支援の機関があるのですが、国連UNHCR協会というのは、それの日本での支援機関で、日本の皆さまにどれくらいUNHCRの活動を知っていただけるかっていうのを考えて企画する活動をしています。
アンミカ
日本にいると、国境を接していないということもありますが、どうも難民問題って遠いな~っていう感じがありますよね。国連難民高等弁務官事務所(略称・UNHCR)では、世界各地の難民の保護や支援の活動をされているそうですね。
長野
はい。今、世界の至るところで戦争や紛争、宗教、人種差別、言論弾圧などが起こっています。
アンミカ
定住場所を追い出されて、生死をさまよってる方がいっぱいいるんですよね。
長野
そうなんです。残念なことながら、今もどんどん人数が増えている状態です。私もディレクターになって、実際に難民キャンプに行っていろんな方にお会いしていますが、難民って、本当に私たちと変わらない人たちで、全然特別な人たちではなくて、昨日までサラリーマンだったり、八百屋さんだったり、そういう人たちなんですよね。
アンミカ
そう考えたことなかったです。
長野
ただ、いろいろな状況の中で家がなくなってしまったり、殺される危険性を感じたり、そういう中で逃げ場を求めて避難している人たちなんです。日本も、台風や地震など毎年自然災害がたくさんあって、家がなくなって仮設住宅に住まなくてはいけなくなった人もたくさんいますよね。だから本当は遠い話ではなくて、難民が置かれている立場って、日本の方にはすごく理解してもらえると思うんです。
アンミカ
確かに。それに豊かであるからこそ支援など、何か協力することもできますよね。私たちがUNHCRを通じてできることってありますか?
長野
もし、何か助けてみたいなと思っていただけたら、ホームページで国連UNHCR協会と検索したら出てくるので、そこから支援もできます。難民のことについてすごく詳しく書いてあるし、国連UNHCRがどんな活動をしているのか知ってもらえると思います。
アンミカ
はい。
長野
あと、音楽や映画を通じた国連UNHCR協会のイベントなど、そこに参加することで難民のことを知ることができるようなイベントもたくさん開催されていますので、ぜひアクセスしてみて下さい。


毎週金曜日の夜は、週末をゆったりホッと一息するために、ぜひ、アンミカのVOLVO CROSSING LOUNGEを聴いてFIKAして下さい。次回もお楽しみに!







PC、iPhone、Androidでもラジオが聴けます。

radiko アプリはこちらから

※J-WAVEエリア内では無料でお聴きいただけます。J-WAVEの放送エリア以外からはradiko.jpプレミアム(有料)でお聴きいただけます。