THE VOLVO
LIFE JOURNAL

スウェーデンの風を届ける 絵本とグッズ 2021/08/03

アーティスト、インゲラ・アリアニウスさんのグッズ!
presented by MOE

ボルボが提案する、北欧の素敵な暮らし

今年出版された絵本『くる くる くるま』。スウェーデンの車で知られるボルボの企画で、かわいいメラミン食器になりました!おしゃれな食器が、いつものティータイムに北欧の風を届けます。



スウェーデンらしいカラフルでかわいいメラミン食器のシリーズ。



Ingela P Arrhenius

1967年オランダ生まれ。イラストレーター、デザイナーとしてスウェーデン・ストックホルムを拠点に活躍。広告会社の仕事を経て、1992年からフリーランスのイラストレーターになる。子ども用食器や家具、おもちゃ、絵本などが愛されている。今年、車をテーマにした絵本『くる くる くるま』(白泉社)を出版。



スウェーデンでも人気のメラミン食器

スウェーデンのイラストレーター、インゲラ・アリアニウスさんが描いたカラフルな車の絵本『インゲラさんののりものえほんくる くる くるま』。バスやトラック、アイスクリームワゴンに乗用車など、ページごとにさまざまな動物と車が現れる楽しい絵本が、今人気です。8月中旬には、絵本に出てくるかわいい動物や車が、おしゃれなメラミン食器になって登場します!



左:メラミンカップとプレートはアウトドアでの食器にもぴったり。
右:『インゲラさんののりものえほん くる くる くるま』には家族でピクニックをする場面も出てきます。



おいしそうなくまのアイスクリームワゴンのプレート、湖畔でピクニックするいぬの家族のマグカップ……。落としても割れないメラミン食器は、スウェーデンでも人気のアイテムで、そのプリントの美しさから、子どもだけでなく、クリエイターたちにも愛されています。インゲラさんも、自身でデザインしたメラミンのコップを、いつも仕事机に置いて、癒やされているのだとか。暮らしを豊かにするおしゃれなデザイン食器で、ヒュッゲなティータイムを楽しみませんか?



絵本に出てくる車の場面から生まれた、かわいいプレートとカップ。



トレイにおやつやフルーツをのせて、北欧のフィーカのようなお茶の時間を楽しみませんか?



絵本の表紙と同柄のメラミンプレートは、車に乗ったかわいい動物たちが行進します。

『インゲラさんの のりものえほん くる くる くるま』インゲラ・アリアニウス 白泉社 1320円






『くる くる くるま』 インゲラ・アリアニウス シリーズ
ボルボ スタジオ 青山他、全国のボルボ・ディーラーにて購入できます。(8月中旬以降)

左上:プレートA 1210円
右上:プレートB 1210円
左下:プレートC 1210円
右下:メラミンカップ 990円






interview「インゲラさんが、絵本とグッズで大切にしていること」

― インゲラさんの絵本から楽しいグッズが誕生しました。

グッズのデザインをするのは、とても楽しかったです。たとえば、読みすてられていく雑誌と違って、絵本やグッズは長い命を持っていて、確実に残っていくものですから。



スウェーデン・ストックホルムのインゲラさんのスタジオ。撮影/インゲラ・アリアニウス



― グッズをデザインする上で、絵本との違いはありますか?

仕事をするとき、それぞれまったく別のものだと考え取り組んでいます。絵本の仕事をするときは、本のテキストと絵が連動していくことを大切にしています。たとえば、その内容がストーリーなのか、または短い言葉なのかによっても構成の仕方が違ってきます。絵本で一番大切にしているのは、全体の文章と絵が、アンサンブルのように、ともに調和しながら進んでいくように心がけることです。子どもの絵本を制作するときは、ディテールにもこだわります。子どもの目線を中心にして仕事をしています。ときどき、子どもたちが私の絵本を見ている様子を、インスタグラムなどで見ると、本当にうれしくなります。

グッズの場合は絵が独立した形で使われるので、まったく違う発想になります。大切にしているのは、使う人の暮らしの空間の中で、そのグッズの絵やデザインがどうすればもっと素敵に映るかを考えることです。

― インゲラさんは暮らしの中でどんな風にグッズを楽しんでいますか?

普段の暮らしでは、とにかく仕事場にいる時間が多いので、毎日そこでお水を飲むのですが、そのときに自分でデザインしたピンクの象のイラストがついたメラミンカップを使っています。

― 新しくできたメラミンカップは、スウェーデンらしいピクニックの絵柄ですね。家族と車で出かけた思い出を聞かせてください。



私が免許を取ったのは普通に比べてかなり遅く35歳のときでした。ちょうど2番目の子どもを妊娠している頃で、家族で田舎のコテージに行くときなどに、人に頼らないで行くために免許をとったのです。車が日常に加わることで、いろいろな楽しい思い出をつくることができました。特に記憶に残っているのは、ある夏家族とヨーロッパをドライブしたときの、とても素晴らしく、楽しかった思い出です。車があると、たとえばこの後パリに行くか、またはベルリンに行くのかなど、気分のままにルートを選択することができます。旅の中での景色や経験のすべてが、車によってとても近くに感じることができ、そしてそんな生活スタイルが、とても格好よく、素敵なことに思えました。

絵本づくりはまず鉛筆のスケッチからはじまる。



左:スウェーデンで最もポピュラーな家族のための車。四角いフォルムと収納力抜群のラゲージに、家族の好きなものをたくさん積んでいます。
右:ページをめくるとスウェーデン人の定番ピクニックのアイテムが何かよくわかりますね。



― インゲラさんの美しい色づかいは日本でも人気です。あの独特な色はどのようにつくっていますか?

私は、はっきりした強い色をよく使います。でもクリアな色かというとそうではなく、どちらかというと色と色を混ぜた微妙なニュアンス、少し汚れたような感じの色が好きです。たとえば、少し錆びたような茶、マスタードのような黄、青みがかった緑などをよく使います。コンピュータで色を少しずつ混ぜながら、自分の好きな色の深みやニュアンスを出していくのです。色については、日頃から意識をしていて、2020年に展覧会を開いたときなどは、絵を描いている時期に街に出ると、とにかくあらゆる色が気になり、目に飛び込んできました。建物や影の色までが気になりました(笑)。この仕事をはじめて30年になりますが、ずっとこのスタイルで仕事をしてきました。私にとって絵やデザインで大切にしているのは、時代が求めるトレンドを追うより、私自身が決めたスタイルで仕事をすることだと思っています。



「グッズをつくるときは、暮らしにその絵やデザインがどうしたら素敵に映るかを大切に考えます」





撮影/かくたみほ 通訳・コーディネート/佐藤園子 協力/ボルボ・カージャパン株式会社
MOE 2021年9月号(白泉社 )を再編集しています。