THE VOLVO
LIFE JOURNAL

NISHINA × VOLVO C40 2022/07/01

NEW CHALLENGE with VOLVO vol.1 にしな

にしな



2030年までに販売する全てのクルマをEV化する。そんな革新的な表明をし、自動車メーカーとして常に挑戦をし続けるボルボ。そんなボルボ初のEV専用車となるボルボC40のハンドルを握るのは新進気鋭の女性アーティストである、にしな。

「久々の運転で緊張しています」と少しはにかみながら運転する彼女は何を思うのだろうか。



にしな

にしな

1998年生まれ。新時代に天性の歌声と共に現れた女性アーティスト。Spotifyがその年に注目する次世代アーティスト応援プログラム「RADAR:Early Noise 2021」に選出され、一躍注目の存在に。儚さと狂気の2面性を持つ2022年最重要アーティストのひとり



運転の楽しさに気づく。初めての電気自動車体験



volvoを運転するにしな



―今日は、ボルボC40を実際に運転していただきましたが、率直にいかがでしたか?



にしな
すごく楽しかったです。実は久々の運転だったのですが、クルマってこんなに進化しているんだと驚きました。


―電気自動車を運転するのは初めてですよね?



にしな
初めてです。まず、クルマに乗ってスタートボタンを押すことなく、ブレーキを踏んで、ギアをドライブに入れたら、いきなり走り出すことができて驚きました。そして、アクセルを踏んだ時の反応が早いですよね。静かにスーッと進んでいく感じがとてもいい。あとは、普通のクルマのようにアクセルとブレーキを操作して運転するパターンとワンペダルでアクセルから足を離せばブレーキがかかる2パターンを選べるのがすごいです。今まで電気自動車に対するイメージがなかったけど、乗ってみたら新しい時代の乗り物だと実感しました。


―その他にもグーグルアシスタントが搭載されていたり、プレミアム・カーなのに、本革を使わないレザーフリーだったり極めて革新的なクルマなのですが、お気に入りポイントを挙げるとすれば?



にしな
一つはデザイン!外観も可愛いですし、内装はレザーフリーで環境にも優しい。でも、触り心地は本革なんです。「乗ってみたい!」と思わせてくれるデザイン性の高さにはかなりときめきましたね。もう一つはやっぱりグルーグルアシスタントです。行き先を簡単に設定できるし、調べたいことやかけたい曲があれば「OK、グーグル」と聞くだけで簡単に操作することができる。スマホを操作するような感覚だし、これだったらみんなでドライブをしている時も車内が盛り上がりますよね。あとアーティスト的には、オーディオの音の良さもお気に入りポイント。運転中は春ソングを流していましたけど、めちゃくちゃ音が良くて気分が上がりました。


―久々の運転でしたが、これを機にクルマに乗りたくなったのではないでしょうか?



にしな
乗りたくなりました(笑)。クルマを運転したいなとすごく思わせてくれるクルマだなって思ったし、もっと運転の練習をして、遠くにドライブに行きたいです。


―ドライブに行きたい場所は?



にしな
茨城県にある、「つくばわんわんランド」(笑)。犬が好きなので、ドライブがてら行くのが良さそうだなって。温泉施設もあるし、リフレッシュしに行ってみたいです。


―それはぜひ。今日の体験がいいきっかけになりましたね。



にしな
そうですね。最初は本当に緊張していてガチガチだったんですけど……(笑)。運転しているとだんだん慣れてきて、不安よりもワクワクする気持ちが溢れてきました。


ジャンルを超えて、チャレンジしていきたい



普段は女性アーティストとして多くの楽曲を生み出している、にしな。ここからは2021年の時点では0%だった電気自動車の割合を、2030年までに100%にするというボルボの挑戦に絡めて、彼女の音楽的な部分を紐解き、2030年にどうなっていたいか、にしなが実現したい未来について話を聞いていこう。



にしな



―にしなさんの楽曲は感情のバランス感覚が非常に優れていると思います。楽曲はどのようなところから生まれるのでしょうか。



にしな
映画や映像を観ることが好きで、歌詞を書く時もどこか映像的に書いているところがあります。例えば、打ち込みのリズムが最初にあってリズム先行でメロディを考えることもありますし、「このひと言を伝えたい!」というワードからメロディや歌詞をイメージして広げていくこともあります。楽曲の中には自分自身の体験、人から聞いた話や想像など、曲によって生まれ方はそれぞれです。


―なるほど。



にしな
先程、バランス感覚がいいとおっしゃっていただけて嬉しかったんですけど、意識するのは、聴き手に伝わるように考えて書く思考的な部分と今の自分の気持ちに合っているかどうかという感情的な部分、このふたつのバランスは偏らないように心がけています。


―にしなさんはアーティストで常に表現する立場に立たれています。表現をすることに対して大事にしているポイントなどはありますか。



にしな
最終的に大事にしているのは音も言葉も自分が本当に好きだと思えるか、自分が気持ちいいと思えるかというところです。歌詞を書く時も自分が「これだ!」と思えるものをちゃんと残すようにしています。一度聴いた時に違和感があったとしても、これが気持ちいいなと自分が思う箇所は残すというか。


―それはワンワードだけ残したり?



にしな
そうですね。例えば、「ヘビースモーク」という曲に〈その口に私がちゅってして拘束する〉という歌詞があるんですけど、この表現は好き嫌いが分かれると思うんです。好きな人は好きだし、違和感を覚える人もいる。でもその箇所を自分が好きだと思うなら削除しないで、残して活かしていくということを大切にしていますね。


―歌詞においてはまた、女性であるにしなさんにしか生み出せない言葉、女性的な言葉のチョイスといったものも特徴的だと感じましたが、女性アーティストとしてのアイデンティティで何か考えていることはありますか?



にしな
自分の中に女性的な部分と男性的な部分があって。それぞれの気持ちが高まる瞬間というのがその時々で異なるんです。自分の中で女性のバランスが勝っている時は、人に触れた温もりやそうした場面の記憶から曲を書きますし、逆に自分の中で男性的なバランスの割合が高い時は、ライブのステージングがアグレシッブになったりする感覚がありますね。女性シンガーとしてのアイデンティティというよりは、自分の中のジェンダーのバランスによって、その時々の強みが変わってくるんじゃないかなと思っています。


にしなとvolvo C40



―自分をしっかりと俯瞰して捉えているということですね。



にしな
正直、今は「これがにしなです」というイメージはないんです。以前までは、こう見られれば魅力的なのではないかというイメージがあったのですが、それに縛られすぎてしまう自分がいて、すごく悩んだ期間があったんですが、それを経て何にも囚われないでいよう、自分が楽しいと思えるありのままの姿で過ごそうと思えるようになったんです。


―自由にというのは、にしなさんの音像からも感じられます。縦横無尽にジャンルを行き来している。



にしな
いろんなことをしたいし、その時に楽しいと思う音楽の方向に進んでいる感じはあります。


―今後、挑戦したいこと、変化していきたいことはありますか。



にしな
挑戦したいことはたくさんあるんですけど、クルマの運転はしたいと今日本当に思いました。すごくいいキッカケになりましたね。変えていきたいことは、私は邪念が多く、恥じらいも多い人間なんですけど、ステージに立ったときは本当に裸になるくらいの気持ちで恥じらいを全て捨てて、自分をさらけ出せる人間になりたいですね。


――今回乗っていただいたボルボは2030年までに全車種をEV化するという大きな挑戦を表明しています。にしなさん自身、2030年までに実現したいことはありますか?



にしな
2030年だと私は32歳。今と変わらずに何にも囚われないで、アクティブにいろんなことにチャレンジしていきたいですし、曲を作って歌うことを大切にしながら、他のアーティストの方をプロデュースしたり、自分でも映像を作ったりなど、音楽だけでなくジャンルを超えていろんなことにチャレンジしていきたい。家族や親戚が人に自慢できるような存在なっていたいです。そして、ソファに寝っ転がりながらオンラインでボルボを買える人になりたいですね(笑)。


PHOTOGRAPHY: SHINTO TAKESHI STYLING: LEE YASUKA HAIR & MAKE-UP: YAMAGUCHI ERIKO TEXT: SASATANI SHUNSUKE


撮影協力: Amazon Music Studio Tokyo