THE VOLVO
LIFE JOURNAL

TATSURU KOBASHIKAWA × VOLVO C40 2022/11/15

NEW CHALLENGE with VOLVO vol.6 小橋川建



2030年でに販売する全てのクルマをEV化する。2040年までに全てのオペレーションにおいてカーボンニュートラルを目指し挑戦をし続けるボルボ。今回、ボルボの電気自動車C40のハンドルを握るのは、俳優の小橋川建。
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」への出演を果たし、俳優としてこれからが楽しみな彼は、C40から何を感じ取るのだろうか。



小橋川建

1991年生まれ。沖縄県出身。沖縄の特撮テレビドラマ「闘牛戦士ワイドー」の主役を熱演。初主演となる映画『君に幸あれよ』が2023年2月にユーロスペースにて公開予定。また、ボルボ webムービー「C40で役者2人旅!」にも出演中の若手俳優。



長時間運転したからわかる気づき「電気自動車って普通なんだ」





―ボルボのwebムービー『C40で役者2人旅!』に出演した小橋川さんですが、動画内では「電気自動車には乗ったことがない」と少し不安そうでした。具体的にはどのようなところが不安でしたか?



小橋川
ワンペダルドライブです。ブレーキを踏まずアクセルから足を離すだけで本当に止まるのかと。でも三十分くらいで慣れてきて、当初の不安はすぐ解消されましたね。


― なるほど。東京から佐賀の武雄まで1300㎞のロングドライブ。かなり大変だったのでは?



小橋川
最初は正直「本当に自分たちで運転していくの?」と思ったんですが、共演した小野翔平くんとしっかり半分ずつ、650㎞くらい運転させていただきました(笑)。


―完全に二人で自走したわけですね。疲れませんでしたか。



小橋川
プライベートでも運転したことのない距離ですし、短期間で撮影もあったので確かに疲れはありましたけど、運転にストレスは感じませんでした。距離が長い分高速道路を多く走りましたけど、すごく楽なんですよ。心配は最初だけで、スムーズに運転できました。


―電気自動車体験は率直にいかがでしたか?



小橋川
いい意味で普通でした。利便性には近未来を感じますけど、その他はガソリン車と変わらない。電気自動車だからといって身構える必要もないし、新しいことをしなきゃいけないというわけでもなくて。


―違和感を感じることがなかった。



小橋川
そうですね。今まで触れてこなかったから、最初だけ不安だったという感じです。


―まっさらな状態で乗ったからこそ、感じる部分があったんですね。



小橋川
どんなものなんだろうという気持ちで乗ったから、いろいろなことに気づけました。例えば運転支援機能。仮に操作ミスをしても必ず止めてくれるし、運転する人の気持ちを静かにサポートしてくれるとい
うか、フォローしてくれるんです。それが素晴らしいと思いました。


―C40で特に気に入った点は?



小橋川
フォルムですね。機能性はもちろんですけど、やはり男子なので、特にリア周りの無駄を削ぎ落とした近未来的なデザインにとても惹かれました。1300㎞を供にして辿り着いた御船山でのチームラボとの作品展示で鎮座しているC40を見た時に、体中に震えが走ったんです。カッコいいクルマだと感じました。ボディカラーのフィヨルドブルーもありそうでない色でとても好きです。


―動画の中のお二人はとても楽しそうでしたが、特に印象深い出来事はありましたか。



小橋川
今日着用しているオーバーオールですけど、これは1300㎞の途中で寄った児島で買ったもので、見つけた瞬間にすぐ購入してしまいました(笑)。洋服が好きなので、岡山のデニムストリートはたまらなかったですね。あとは京都で出会った金継もとても貴重な経験でした。修復師である清川さんのお話がとても
興味深く、金継と俳優ってどこか通ずるものがあるなと思ったんです。どんなお話だったかは動画を観てください。


―今回C40を長距離運転された小橋川さんにあらためてお訊きします。電気自動車を知らない人にその魅力をどう伝えますか?



小橋川
まずは静かなのにとてもパワーがあるクルマだと伝えます。ガソリン車はスピードが徐々に上がっていくけど、電気自動車は一気に加速する。まるでスポーツカーに乗っている感覚。あとは乗り心地が良い
こと。それがガソリン車やディーゼル車との大きな違いだと思います。


俳優として新たな一歩を踏み出した初主演映画『君に幸あれよ』





―小橋川さんの最近の活動としてはNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」への出演、そして今後は初主演映画『君に幸あれよ』の公開が控えています。



小橋川
そうですね。自分の考えのベースには「カッコよくありたい」という思いが根幹にあるんです。自
分で言うと自意識過剰だと思われるかもしれないけれど、学生時代からずっと周りの友人や知人の中にあ
る〝小橋川建像〞というものを壊さないように、ここまでずっとやってきました。でも俳優になってからの八年〜九年、その友人たちにダサいところしか見せられていないんです。だからその状況を覆すためにも自分で動いてプロデュースまでして『君に幸あれよ』を撮ろうと思ったんです。本当の意味で今が戦う時だと。


―なるほど。自身で企画して動かれたんですね。



小橋川
はい。「カッコよくある」ということがプレッシャーであったり、もしかしたらコンプレックスなのかもしれないと思ったりもしたけれど、俳優という仕事は夢が見られるものだと思うし、夢を叶えた時がカッコいいと思うので。そして今回の映画は、僕を応援してくれる友人たちに出資を募り完成させたものなんです。


―クラウドファンディングで?



小橋川
違うんです。「お前が言うなら、応援するよ」とみんなが出資してくれたんです。それも三日間で資金を集めて、映画を撮ると決めてから二週間後には撮影を開始しました。


―それはすごいですね。



小橋川
でも僕がすごいわけではありません。ただ、仕事をする上で影響力は大事です。趣味ではなく仕事にするのであれば絶対に成功しなければいけない。応援してくれる仲間がたくさんいるので、成功しないとカッコがつかない。僕にもっと影響力があればと何度も思いました。


―俳優を志してからの苦悩はその部分が大きかった。



小橋川
俳優として結果が残せないもどかしさと俳優を続けるためにアルバイトをしなければいけない状況については悩みましたね。だからこそ、状況を変えるために映画を撮ろうと。一度自分を観てもらおうと思ったんです。


―では、今回の作品にはかなりの熱量が詰まっていそうですね。監督・脚本は事務所の後輩でもあった櫻井圭佑さんが務められています。



小橋川
この映画は一生で一度の大勝負ともいうべき作品です。櫻井くんは仲良くしていた後輩で、これまで映画を撮ったことはなかったけれど、この話をした時に「たつ兄主演で映画を撮りましょう」と言ってくれて、その気持ちがすごく嬉しかった。先のことは考えず一緒になって背負ってくれる存在って大きいじゃ
ないですか。好きな人と一緒に作るわけだから結果がどうなろうとも作品を愛せると思うんです。そしてその周りには熱い俳優仲間やスタッフが集まってきた。


―誰か一人でも欠けたら作品は完成しなかった。



小橋川
そうです。「もっと時間をかけてもいいのでは?」という声も確かにあったけれど、この熱量と勢いは今しか表現できなかった。撮影期間はその熱量だけで生きていた感じです。ただ、この映画を撮って明確に変わったことがあるんです。


―それは何でしょうか?



小橋川
迷いがなくなったことです。自分が動いたら付いてきてくれる人たちがいることもわかった。結局自
分は人のせいにしていた部分があったんだなと認識させられました。この作品をやって痛感したのは、自分は本当に人に支えられているということでした。


―自分がこれからやるべきことも明確になった。



小橋川
自分の中の炎は燃え続けていますけど、この作品を機に少し冷静に物事を捉えられるようになった気がします。好きな人たちが周りにいてくれるからもう怖くないと思えている自分がいると感じます。


――名刺代わりとなる本作の公開が待ち遠しいですね。最後に2030年までの展望を教えてください。



小橋川
小橋川建という俳優を確立していきたいです。そして俳優としてどう生きていくかを悩んでいたい。まだ僕はその入り口にも立っていないから。2030年までにその土俵に立ちたい。俳優として死なないように頑張ります。


PHOTOGRAPHY: KATO JUNPEI TEXT: SASATANI SHUNSUKE